ラーメン好きが手放しで賛辞、今年の新人王候補「かしわぎ」は醤油も塩も“どうしようもなく美味い”。

投稿日:2017/07/06 11:31 更新日:

ラーメン官僚(田中一明)の「麺レポ!」

田中一明[著・写真]/ GourmetBiz編集部[編]

2017年6月2日にオープンしたばかりの新店、東京・東中野の「かしわぎ」が、オープンから1ケ月も経たない現時点において、早くも2017年の清湯ラーメンの新人王はこちらに決まるのではないかと期待されるほど、驚異的に高水準な1杯を提供している。

清湯の「最高峰~チョモランマ~」と評すべき逸品

『かしわぎ』のロケーションは、JR東中野駅から徒歩3分程度。

東中野駅の周辺にはしばしば度肝を抜かれるほどの良店が誕生することがある。大袈裟だと揶揄されるかも知れない。
けれども、敢えて申し上げよう。「塩ラーメン」と「醤油ラーメン」の両メニューを戴いた私の結論を。

これは美味い!どうしようもなく美味い!!

初めに戴いた「塩」は、出汁とタレのバランスが完璧な、現時点における清湯の「最高峰~チョモランマ~」と評すべき逸品。

タレからもしっかりとうま味を搾り取りながら、タレが出汁を殺さず、両者が仲睦まじく丼の中で併存している。

「塩」をあっと言う間に平らげ、あまりの水準の高さに驚いた私は、立て続けに「醤油」をオーダー。

さらに「醤油ラーメン」の出来映えが超絶的

この2杯目の「醤油ラーメン」の出来映えが、これがもう、手放しで賛辞するほかなす術がないほど、超絶的なものなのだ。

創作清湯ラーメンとは思えぬほど、醤油ダレを前面へと押し出した攻撃的な仕様。

であるにもかかわらず、豚を主軸に立てた動物系出汁がタレの攻撃をしっかりと受け止め、相互補完的に更なる高みへと昇華させる役割を全うしている。

最近、闇雲に採用されている感があるが、実は正しく取扱うには高い技量が必要な『麺屋棣鄂』の麺も、完璧に捌き切れていた。

「百聞は一見にしかず」

まさに数百杯食べて1回出逢えるかどうかといった、超ド級の名杯だ。

店舗概要

店名:かしわぎ
住所:東京都中野区東中野1-36-7
営業時間:11:30~15:00
公式Twitter:https://twitter.com/tnkt20

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田中一明さんのプロフィール

田中一明(通称・ラーメン官僚かずあっきぃ)
1972年生まれ。東大卒の現役官僚でありながら「超・ラーメンフリーク」として年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。現在までの通算杯数は12,000杯以上。
テレビ番組への出演や、雑誌やムック本の監修を行ない、ラーメン情報を精力的に発信している。
「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条を持ち、新店から老舗に至るまで、47都道府県の店舗を探訪。信頼度の高さに定評がある。

※こちらの記事は、田中一明さんの了承を得てfacebook投稿を再編集したものです。田中さんのfacebookページはこちら

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