SNSで大バズりしてるアノ噂は本当なのか!?「湖池屋」広報さんに質問…驚きの回答が返ってきた!

投稿日:2024/01/19 14:56 更新日:

熱心なファンが多い「湖池屋」の代表的なスナック菓子「湖池屋ポテトチップス のり塩」に関する情報がX(旧Twitter)で出回りバズっています。

「のり塩」に「旬」があり、この時期が「最高」だというもの。

これは本当なのか、湖池屋さんの広報に問い合わせたところ、驚きの回答が返ってきました。

のり塩

(画像は公式サイトより)

■湖池屋「広報」の回答全文掲載

――先日、X(旧Twitter)で「のり塩」に旬があるらしいというポストがあり話題になっていますが、質問に回答いただけますでしょうか。

湖池屋 広報部:背景も含め、少し長くなりますが、回答させていただきます。

――季節によって製法を変えているのですか?変えている場合、どのように変えているのでしょうか?

湖池屋 広報部:湖池屋は1962年より、日本産じゃがいも100%にこだわってポテトチップスを作り続けています。ポテトチップスの原料となるじゃがいもは、九州~北海道まで全国各地で栽培されていますが、産地によって収穫時期が異なります。具体的にいうと、5月頃に九州での収穫がはじまり、その後関東などの本州産、8月頃からは北海道での収穫時期となります。(収穫時期を示すラインが北上していく様子は、桜前線のように「じゃがいも前線」と表現されることもあります。)

北海道での収穫が終了すると、翌年5月の九州での収穫時期まで、それまでに収穫したじゃがいもを大切に保管しながら使用しております。このような背景がございますので、ポテトチップスを製造する時期によってじゃがいもの産地や品種も異なります。

製造時期によってじゃがいもの状態が異なりますので、チップスの厚みや揚げ時間などを微調整しながら、いつでもおいしい「のり塩」をお客様にお届けできるよう、日々ポテトチップスを製造しております。

――いまの時期は「青のりが多い時期」なのでしょうか?

湖池屋 広報部:結論から申しますと、そういった事実はございません。

弊社としては、いつでもおいしい「のり塩」をお届けするべく努力・工夫を続けており、基本的には季節によって味・見た目が大きく異なることのないように調整しております。

しかしながら、じゃがいもは天然の生もの(野菜)であるということもありまして、チップスにした時の食感や大きさ、形状も異なりますので、味付けを均一にするように努めているものの、どうしてもフレーバーの掛かり方や乗り方に違いが出てしまうことがございます。

――フレーバーの掛かり方や乗り方に違いが出るということなのですね。

湖池屋 広報部:いつでも、どの一枚でもおいしい「のり塩」であることが基本ですが、、熱心なファンの方や味に敏感な方などは、季節による味の違いを感じられることもあるのだと思いますので、その時々の、また一枚一枚の個性を楽しんでお召し上がりいただけるとありがたいです。

――フレーバーの掛かり方の意図しないばらつきにより、青のりが多いチップが意図せず生じるということだと思われますが、当然のことながらその偶発的なチップが混入した物をパッケージ上から判断することはできないですよね?

湖池屋 広報部:弊社としましては、どの時期、その一枚でも「いつでもおいしいのり塩」をお届けできるよう努めておりますので、パッケージへの表記等は特にございません。

「旬」という意味でいうと、「湖池屋プライドポテト」ブランドでは、9月前後のみ期間限定で「新じゃが」マーク入りのパッケージに切り替えたりはしております。

――ありがとうございます。時期によって「のり塩」が多くなるわけではないということがよく分かりました。

湖池屋 広報部:前述の通り、時期によってフレーバーの掛け量の調整をしているという訳では御座いません。定番の「のり塩」とは別に、期間限定商品として「濃いめのり塩」等の商品を過去に出した実績はございます。

――ありがとうございました。

実は「のり塩」のかかり具合に「旬」を用意しているわけではないことが分かりました。

「じゃがいも」という天然の食材を取り扱っているにも関わらず年中「味付けを均一にする」ためには、様々な企業努力があることを垣間見るようなご回答をいただきました。

しっかりとした味わいを感じられることで固定ファンが多い「湖池屋ポテトチップス のり塩」なので、ファンにとっては偶発的に生じたものでもいいから「当たり」を引きたいという気持ちにさせられますね。

■最近の湖池屋の動向

さて、最近の湖池屋の動向ですが、「日本のテロワールでつくる究極のポテトチップス」に挑戦しているようです。

湖池屋が独自に育成したじゃがいもを使い、そのポテンシャルをフルに引き出すべく、カットや揚げ方、味付けに至るまでをトータルコーディネートして「究極のポテトチップス」を作る、前代未聞の試みとして「KOIKEYA FARM 黄金の果肉」がもうすぐ店頭に登場します。

オンラインショップでの先行予約販売分は完売済みで、2024年1月下旬以降、小売店での単品販売を開始予定です。

黄金の果肉

「KOIKEYA FARM 黄金の果肉 北海道産 帆立と昆布とオホーツクの塩」/1箱・6袋入(60g/袋)
「KOIKEYA FARM 黄金の果肉 青のりの王様 すじ青のり」/1箱・6袋入(60g/袋)

また、書籍も刊行されています。

株式会社湖池屋(社長:佐藤章)の代表取締役社長 佐藤章が入社後から現在に至るまでの湖池屋リブランディングの軌跡を語る「湖池屋の流儀 老舗を再生させたブランディング戦略」が2023年12月20日(水)に株式会社中央公論新社より刊行。

湖池屋の流儀

老舗のブランディング戦略はいかに磨かれ、実践されてきたか。新生・湖池屋の軌跡をたどりながら、独自のマーケット論、経営戦略を説いたものだそうです。

進化を続ける湖池屋にこれからも目が離せません。

<取材・文・編集:GourmetBiz編集部>

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