「東京・虎ノ門の美味いラーメン店」ラーメン官僚が「凄まじく美味い」と大絶賛した名店5選【2022年12月度版】

投稿日:2022/12/04 10:12 更新日:

東京・虎ノ門のラーメンがいま“アツい”です。

東大卒の現役官僚でありながら「超・ラーメンフリーク」として年間700杯を超えるラーメンをエリアを問わず実食する田中一明さん。

普段は官僚として働く田中さんは、各省庁が立ち並ぶ官公庁街「霞が関」のラーメン事情も長きに渡り見守ってきたそうで、最近では「虎ノ門」エリアで衝撃的な店に出会ったようです。

生涯通算18,000杯超のラーメンを実食している田中さんの食レポを手がかりに虎ノ門駅周辺の本当に美味しいラーメン店5店舗を選りすぐりました。

※こちらの記事は、ラーメン官僚・田中一明さんの了承を得て執筆・編集をおこなっております。

自家製麺ロビンソン

(画像は『自家製麺 ロビンソン』1項目で紹介)

■虎ノ門を変えてしまった衝撃の店「自家製麺 ロビンソン」

・虎ノ門ヒルズ駅徒歩1分「自家製麺 ロビンソン」

まずは、いまの「虎ノ門」を語る上で一番に挙げるべき店が「自家製麺 ロビンソン」

勤務地が霞が関である場合、飲食を目的に出かけようとすると、北へ進むと皇居のお堀にぶつかってしまい西は国会議事堂となると、東へ進んで銀座方面へ出るか南へ下りて虎ノ門へ出るかが選択肢となってくるはずです。

虎ノ門は再開発が進み複数のビルで構成された虎ノ門ヒルズがそのシンボルとなって昨今注目が集まっていますが、その虎ノ門ヒルズ・ビジネスタワーの目の前に「自家製麺 ロビンソン」はあります。

「自家製麺 ロビンソン」は、打ちたての自家製麺と無化調中華そばを提供しており、夜は小料理屋を営む和食職人とイタリアンシェフがランチタイム限定でラーメン店を展開するという変わった経営スタイルをもっています。

オープンは、2021年10月。ラーメン官僚・田中さんは2022年3月にこの店を訪れています。

良店はオープン後すぐに訪れる田中さんですが、来訪にだいぶ月日が経ってしまったのはこの店ならではの事情があるようです。

営業時間は、月曜から土曜の11:00〜14:00のみ。

オープン直後から行列のため業務の昼休憩が1時間しかない周辺のビジネスパーソンにとっては敷居が高い店。

「高評価の声を散々聞かされていたものの、なかなか足を運べなかった」と、別のコラムで来訪の困難さを嘆いていました。(食楽webコラムより https://www.syokuraku-web.com/column/85820/)

この日は「中華そば(手もみ平打ち麺)」を注文。

「結論から先に述べると、同界隈にこれまで存在しなかったレベルのラーメンを提供する超要注目店」と断言。

スープには「多種多様な鶏を駆使し、昆布・イリコを利かせ」ているそうで、「渾身の自家製麺」との一体感を「これは桁違いだ」と絶賛。

「凄まじく美味い!」と、その美味しさを最大限に評価しています。

「完成度の高さに心底驚愕」したそうで、この日は行列にふたたび並び直して別のメニューも注文。

通称「連食」で、ラーメン好きにはお馴染みの言葉ですが、店内で続けて2杯以上のラーメンを食べること。

有名店では度々見られる光景です。

同店での2杯目は「つけ麺(並盛)」を注文。

麺は出汁に浸してあり、その出汁とつけ汁のうま味の表現方法まで「パーフェクトのひと言」と称賛。

麺は1杯目に食べた「中華そば」と「異なる方向性の趣が」あるのだとか。

「美味過ぎる!」と締めくくっていますが、途中「ここは、本当に虎ノ門なのか?」と気になる発言をしています。

田中さんの過去のツイートを遡ると、その意味がよく分かります。

霞が関周辺エリアにおいて、霞が関そのものには店が出来ず、銀座や新橋では店が増えてきたものの「虎ノ門」はその兆しがなかったため、「虎ノ門」はラーメン事情の上では取り残された場所だったようです。

そういった長年の経緯があり、虎ノ門で「凄まじく美味い」ラーメンを食している状況が信じられず「ここは、本当に虎ノ門なのか?」と唸ったのでしょう。

この異例のコメントにはそんな深い意味があるようです。

そして、2度目の訪問は4ヶ月後。1度目の1杯目と同じ「中華そば」を注文しています。

2度目の訪問で季節限定に手を出さず前回と同じものを注文したとは、相当なハマりようだと推察できます。

「結論から。相変わらず美味い、美味過ぎる!」と大絶賛。

スープには「幾種類もの素材のうま味を細やかに重ね合わせた」味わいを感じることができるようで、自家製手打ち麺の「メリハリ豊かな食感」との組み合わせはこの上なく望ましい仕上がりになっているようです。

「味玉も神水準」と、トッピングの味玉までレベルが高いのだとか。

そして3度目の訪問はオープンからおよそ1年が経過した頃です。

この日は「つけ麺(並盛)」を注文。

「店内に設置された待合室には、人がギッシリ」と、オープンから1年が経過して、人気は増すばかりのようで「相変わらずの人気店である」と綴っています。

つけ麺を浸している出汁は「日高昆布と羅臼昆布を日本料理の要領で足し合わせ」たものなのだそうで、和食職人ならではの技術があるようです。

「絶品だ」と称したスープには「大山鶏・京紅地鶏の丸鶏、鶏ガラ、モミジ、挽肉等」を用いているという情報も記されていました。

今回も「美味い!」と締め括られていました。

田中さんは、「自家製麺ロビンソン」について他媒体で複数記事を執筆されるほど激推しな店のようで、こちらでも詳しく書いています。
日経STYLE https://style.nikkei.com/article/DGXZQOLM147L00U2A310C2000000/
食楽web https://www.syokuraku-web.com/column/85820/

店名:自家製麺ロビンソン
所在地:東京都港区虎ノ門1-16-9 双葉ビル1階
公式Twitter:https://twitter.com/Robinson_Ramen

■ちょっと変わり種!?沖縄そばの「琉球創喜」と「鮎ラーメン+」

・虎ノ門駅徒歩4分「琉球創喜」

続いて、いまの虎ノ門を活気づけている比較的新しい店を紹介します。

沖縄そばを提供している「琉球創喜」

2022年7月にオープンした沖縄そばの店。

公式サイトによると「沖縄出身の店主が独自の配合で作る、こだわりの自家製もちもち生麺」を使用した沖縄そばを提供しており、八丁堀店と霞が関店の2店舗を展開。

今回田中さんが訪れた「霞が関店」は、霞が関ビルディング1階のレストラン街にある店。

霞が関ビルディングは、名前こそ「霞が関」ですが虎ノ門駅の方が近い場所にあり、昭和43年に竣工した日本最初の超高層ビル。

そんな昭和風情が感じられるビルで、現在はマツダの東京本社やコンサルティング会社などが入っています。

1階レストラン街はビジネスパーソン向けの居酒屋やカフェが数多く軒を連ね、いわゆるオフィスビルの飲食テナント感のある場所。

そんな中にラーメン好きも唸らせる美味しいラーメンが食べられる店があるとは意外です。

注文したのは「軟骨ソーキそば&じゅーしー」。

スープは「動物系素材から丁寧にうま味」が引き出されているようで、自慢の自家製麺は「硬茹でモッチリ太麺」とのこと。

このスープと麺のコラボは「本場のスタンダードを忠実に踏襲したもの」だそうで、「軟骨に施された下味も好印象だ。美味い!」と綴っています。

店名:琉球創喜
所在地:東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング 1F 霞ダイニング内
公式サイト:https://okilabo.jp/

・虎ノ門駅徒歩3分「鮎ラーメン+」
次は、鮎を使用した珍しいラーメンがいただける「鮎ラーメン+」

2020年6月にオープンした店で、東京・二子玉川の「鮎ラーメン」の2号店。

公式サイトによると、スープには「鮎、鶏ガラ、香味野菜」など「厳選された素材をじっくり7時間以上かけて、贅沢な鮎出汁のスープは」作られているそう。

「注文を受け、その場で香ばしく焼かれた鮎を乗せる」ということだわりぶりで、「日本一に輝いた馬瀬川の鮎」を使用しているのだとか。

田中さんは基本メニューの「鮎ラーメン」を注文。

「鮎の芳醇な風味を余すことなく閉じ込めた、透明度の高いスープが好印象」とさっそくスープの風味に注目しています。

公式の説明にも「透明なスープは鮎の香りを逃さずつくっている証」とありますが、その風味は間違いないようです。

さらに「トッピングの鮎干しが醸す和味も、鼻腔を優しく擽る」と、注文を受けてから焼かれたトッピングの鮎は全体の味を優しく調和させているようです。

店名:「鮎ラーメン+」
所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー
https://ayuramen.jp/

■虎ノ門のラーメンといえばここ!?根強い人気の名店2店

・虎ノ門駅徒歩8分「麺家 いし川」

動物系と魚介系を合わせたダブルスープの名店「麺家 いし川」

「麺家 いし川」は、虎ノ門と新橋の中間あたりに位置し、新橋エリアに入れてみたとしても「代表的な優良店のひとつ」なのだそう。

「何度も訪問している定点観測店」とあります。

定点観測店、この言葉が出た場合その店は名店です。

あらゆる店を食べ歩くコレクタータイプのラーメン好きにとって、同じ店に行くことはある一定の意味を持っています。

常連が何度も同じ店に行く行動とは意味合いが違い、定期的に訪れることで「確認」や「経年変化」などを楽しみ分析する行為で、主に名店や老舗で語られる言葉です。

この日は「らーめん」を注文したようで、動物系と魚介系のスープを合わせた“ダブルスープ”はその代表格「中華そば 青葉」を彷彿とさせるほど「安定感も抜群」なのだそう。

「黄色い色合いが美しい中太麺の組合せ」とありますが、美味しいラーメンはおのずとビジュアルが美しいようで「美しい」という表現も度々目にします。

「じわりと味覚を潤す上質なうま味が味の決め手」と、今回の定点観測も満足のようでした。

それから数年後、2022年にも訪れています。

「数回目、数年ぶりの訪問」と、今回も定点観測で訪れたことが分かります。

「豊潤な動物&魚介MIXスープに、ひと目で色合いに気が付くほど黄色い麺を合わせた1杯は」と、黄色い麺の色合いの美しさを評価。

「相変わらずしみじみと美味い」と、その完成度を再確認します。

しかし、今回は明らかな経年変化があったようで「以前と較べてスープ濃度がやや上がり、食中の満足度が向上」と、スープがより美味しくなったようです。

「以前からハイレベルな1杯だったが、一段上の領域に昇華」と、さらなる高みへ飛躍していく様子に感動もひとしおのようでした。

店名:麺家 いし川
所在地:東京都港区西新橋2-23-2 日比谷パークビル1F
https://ramendb.supleks.jp/s/56409.html

・虎ノ門駅徒歩13分「麺恋処き楽」

最後は、「麺恋処き楽」

「2度目」の訪問としていますが、実は通常の「中華そば」よりも「味噌」が「大人気を博している」と聞きつけ急遽来訪したのだとか。

「味噌の芳香と重厚な甘みが」感じられるそうで、「つけダレに潜む『ピリ辛』香辛料も、絶妙なアクセント」になっているそう。

「美味!」と締めくくりました。

「麺恋処き楽」はほかにも「辛味噌担担麺」「辛味噌担担つけめん」も展開しているようですので、大注目の味噌のバリエーションを味わってみてもよいかもしれません。

店名:麺恋処 き楽
所在地:東京都港区新橋5-24-5
https://ramendb.supleks.jp/s/60692.html

以上、ラーメン官僚が絶賛する東京・虎ノ門エリアの美味しいラーメン店5選でした。

メニューなどは投稿時点の情報です。足を運ぶ時には、お店のSNSなどで営業時間や臨時休業などの情報をチェックしてください。

画像、情報提供:かずあっきぃ《自称・超ラーメンフリーク》 (@kazutan0264)

【田中一明さんのプロフィール】
田中一明(通称・ラーメン官僚かずあっきぃ)
1972年生まれ。東大卒の現役官僚でありながら「超・ラーメンフリーク」として年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。生涯通算18,000杯超のラーメンを実食。テレビ番組への出演、雑誌やムック本の監修、ポッドキャストの発信等により、ラーメン情報を精力的に発信している。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条を持ち、新店から老舗に至るまで、47都道府県の店舗を探訪。信頼度の高さに定評がある。著書に「ラーメン超進化論『ミシュラン一つ星』への道」(光文社新書)など。

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