今年は「スノー系アイススイーツ」に注目。日本アイスマニア協会が2015年夏のアイストレンドを予想。

投稿日:2015/07/22 16:13 更新日:

年間1,000本のアイスを食するアイス評論家・アイスマン福留が代表となり、アイス好きの消費者が中心になって運営する「日本アイスマニア協会」(東京都港区)は、消費者の目線から2015年のアイストレンドを予想し、結果を発表した。
最注目は「かき氷」ジャンル。引き続きブームが続きそうだが、今年は「スノー系アイススイーツ」が注目を浴びるとしている。

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【かき氷は高級路線から、台湾系の「アイスを削るふわふわタイプ」へ】
2015年も外食・食品メーカーの動きとしては、新店舗の出店があり、各社新メニューに力を入れていることから、引き続きブームは続いていく模様。

昨年は天然水の氷を使ったかき氷の 「ヨックモック」(青山)や「ひみつ堂」(谷中)、「埜庵」(藤沢)等が話題となったり、また本格派シロップを使ったメニューで話題を呼んだかき氷カ フェバー「yelo」(六本木)のオープン、良質なフルーツを使って作ったかき氷の「雪ノ下」(大阪を中心に全国展開)が連日の大行列で話題となるなど「天然水系」「本格シロップ系かき氷」が流行の主役であった。

一方、今年の最大トピックは、4月のオープン以来話題となっている、台湾の「ICE MONSTER(アイスモンスター)」日本初上陸。台湾系のかき氷の特長は「氷ではなく、アイスを削っている」ことであるが、その食感はまさに雪のようにふわふわである。

同協会では、これらを通常の氷やフルーツ果汁を凍らせて作ったかき氷と区別して「スノー系アイススイーツ」と呼んでおり、今年は各店が食感勝負の「スノー系アイススイーツ」を続々提供している。

【2015年スイーツ界のトレンド「ハイブリッド食感」の流れがかき氷界にも】
2015年6月に、表参道にニューヨーク発の「ドミニク・アンセル・ベーカリー」が日本初上陸し、目玉商品の「クロナッツ」は、クロワッサンとドーナツの両方の要素が楽しめるハイブリッドスイーツとして、オープン早々話題となっている。
スイーツ界では「ティラミス×ロールケーキ」や「フレンチトースト×ワッフル」などといった、いわゆる「ハイブリッドスイーツ」が流行しているが、目新しさとともに「新しい食感」を楽しめることが背景として挙げられる。

ある1カテゴリのスイーツの流行が落ち着くと、人々の興味は味そのものよりも「食感の追求」に移る傾向があり、それはアイスも例外ではない。
同協会では、昨年のかき氷ブームでかき氷に親しんだ人々は、今年は新しい食感を求めて「かき氷」と「アイス」のハイブリッドである「スノー系アイススイーツ」に流れることが予想されるとしている。

【協会会長アイスマン福留氏今年のトレンド解説】
『スノー系アイススイーツの最大の特徴は、何と言っても不思議な食感。ふわっとした雪のような食感は一度食べたら忘れられません。今年は各社続々メニューが登場しているので、今までよりも、もっと気軽に食べられる ようになるのではないでしょうか。

スノー系アイススイーツは、従来のかき氷とは違い、味付けされた氷を削りだしているので、フレーバーと氷の一体感もひとつの特徴と言えます。従来のかき氷のような”氷とシロップ”という概念を打ち砕いてくれるスノー系アイススイーツから今年は目が離せません。』(原文まま)

【協会会長アイスマン福留イチオシのスノー系アイススイーツ4選】
1) 2015年日本初上陸で話題の台湾系『マンゴーかき氷』
台湾発。世界のベストスイーツTOP10に選ばれ、世界一のかき氷と称され、4月に日本初上陸。

マンゴーアイスブロックを削り、マンゴーシャーベットやマンゴーソースを絡めたマンゴー果実などをトッピングする「マンゴーかき氷」や、ミルクティーフレーバーのかき氷にパンナコッタや温かいタピオカをのせる「タピオカ付きミルクティーかき氷」、コーヒーフレーバーのかき氷にクッキークリームアイスクリームやコーヒーゼリーなどをトッピングする「コーヒーかき氷」など、台湾本場の味とフレーバー、食感を日本でも楽むことができる。

■マンゴーかき氷:1500円
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《アイスモンスター》
■所在地:東京都渋谷区神宮前6-3-7
■TEL:03-6427-4100

《アイスマン福留氏推薦コメント》
『フレーバーアイスブロックと呼ばれる特製の氷を、極限まで薄く削ることで”新雪”のような食感が楽しめる。軽いのにズッシ リ…という不思議な食感が特徴でとにかくボリュームが多く、一人では食べきれないほどの贅沢サイズ!まさにモンスター級。』(原文まま)

2) スノー系アイススイーツの元祖『コットンスノーキャンディ』
専用の機械でアイスを薄く柔らかくスライスすることで、口に入れた瞬間にわた雪のようにふわっととける新食感のアイススイーツ。2014年発売で、発売から3ヶ月で320万杯以上を販売。

今年は新商品の「コットンスノーキャンディ チョコレート」と「コットンスノーキャンディ グリーンティ」が登場。その他、マンゴー、ストロベリー、ミックス(マンゴー&ストロベリー)の3つの定番フレーバーやチョコレートフレーバーにクッキー&ホイップをトッピングしたメニューやグリーンティに白玉とあずきをトッピングしたフレーバーなど、幅広いバリエーションで展開している。

ふわふわの食感とかき氷にはない濃厚感が特徴的。溶けたキャンディにドーナツをつけて食べるなど、一度で二度美味しい楽しみ方も可能。

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《ミスタードーナツ》
■販売エリア:
[東日本エリア] 北海道、東北、関東(新潟・長野・山梨・東京)
※東日本エリアでのコットンスノーキャンディ チョコレートの販売は終了。
[西日本エリア] 東海(名古屋・静岡)、北陸(石川・富山・福井)、近畿、中四国、九州
※西日本エリアでのコットンスノーキャンディ グリーンティの販売は終了。

《アイスマン福留氏推薦コメント》
『名前の通り”綿雪”を食べているようなやさしい食感。味も、きめ細かく繊細。薄く削った味つき氷を幾層も重ね合わせることで、かき氷でもなく、アイスでもない、まさに新ジャンルのスイーツ。昨年も食べたが、今年のコットンスノーキャンディはさらにおいしくなって進化を感じる!店舗も多く、身近で食べられるところがいい!』(原文まま)

3) イタリアンメニューも登場『スノーアイス』
イタリアンらしいイタリアンスイーツ色の強いメニューラインナップが特長で、フレーバーは、「マンゴー」「ストロベ リー」「ティラミス」「チョコレート」「グリーンティ」の5種類。薄くふわふわにスライスしたミルク風味の氷の上に、マンゴーやチョコレートアイスなどをトッピングしている。

同協会のおすすめはイタリアンらしいメニューの「ハッピーティラミス」。薄くふわふわにスライスしたチョコレート味のたっぷりの氷に滑らかな食感のマスカルポーネ、コーヒーゼリーの入ったコーヒーアイス、フィンガービスケットを添えた、大人のスノー系アイススイーツとなっている。

■ハッピーティラミス 980円(税抜)
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《ハッピーパスタ by カプリチョーザ ルミネエスト新宿店》
■所在地:東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿店7階
■03-5312-6505

《アイスマン福留氏推薦コメント》
『フルーツやアイスクリームが贅沢にトッピングしてあるので、かき氷を食べているという感覚を忘れてしまうほどリッチな仕様。例えるなら”雪のパフェ”といったところ。ボリュームも満点。パスタの食後に食べるスノーアイスはまた格別だ。』(原文まま)

4) 自宅で楽しむスノー系『新食感ふわっとかき氷の素』
スノー系アイスをゆっくり家で楽しみたいという人向け。カップごとそのまま凍らせてかき氷機で削るだけで、味つきでふわっと食感のかき氷を家庭で作ることが可能。

フレーバーは、なめらかでコクのある練乳味と、さっぱりとした爽やかなソーダ味の2種。そのまま食べるだけでなく、練乳味にはつぶあんなどを、ソーダ味にはフルーツなどをトッピングしても楽しめる。

■新食感ふわっとかき氷の素 練乳味
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■新食感ふわっとかき氷の素 ソーダ味
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《井村屋 新食感ふわっとかき氷の素》
■価格(税別):130円
■販売エリア:全国のスーパー等

《アイスマン福留氏推薦コメント》
『かき氷の素が味つきなので、シロップをかける必要もなく手軽。家でも手軽に楽しめるのが嬉しい!シャリシャリ食感のかき氷とは違った、ふわっとした食感がやみつきに。』(原文まま)

【一般社団法人 アイスマニア協会」とは】
アイスクリーム業界ではなく、アイス好きの消費者が運営する団体。アイスクリーム好きを「アイスマニア」と定義し、活動を行っている。
国内のコンビニアイスやスーパーなどで販売されているメーカー系アイスはもちろん、アイスクリームショップ、ご当地アイス、ソフトクリーム、かき氷など、アイスクリーム類・氷菓を含む全ジャンルを網羅し、おいしいアイス情報を発信する。
入会すると、会員限定の「試食会」などに参加することができる。

《代表理事 プロフィール》
アイスマン福留 コンビニアイス評論家
アイス評論家 / 日本アイスマニア協会 代表理事
1973年東京都足立区生まれ。年間に食べるアイスの数は1000種類以上。2010年からコンビニアイス評論家として活動を開始。アイスクリームの紹介サイト 「コンビニアイスマニア」を運営。その後、一般社団法人日本アイスマニア協会を設立し理事長に就任。「アイスクリーム博覧会」などを開催。アイスクリームの業界紙「アイスクリーム流通新聞」等でアイスコラムを連載するほか、アイスの専門家としてメディアにも多数出演。自他共に認める「日本一アイスクリームと向き合う男」。著書に『日本懐かしアイス大全』(辰巳出版)がある。
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© 2015 一般社団法人日本アイスマニア協会

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