ハンドルに傘をかけないで!「車輪への巻き込み」が多発、自転車事故最も多い年齢層は…

投稿日:2025/04/25 12:07 更新日:

新年度のスタートに伴い、自転車通勤・通学を始める人が増える中、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、自転車事故が多発しているとして注意喚起を行っています。

とくに「車輪への巻き込み」が多く報告されており、NITEは具体的な安全チェックポイントを提示し、事故防止を呼びかけています。

NITEによると、袋や傘、スカートなどが前輪に絡まり、車輪がロックして転倒に至るケースがあり、注意喚起をおこなっています。

(画像はNITEより)

■年代別では10歳代の事故が最多

NITEが受け付けた製品事故情報のうち、リコール対象製品での事故は減少傾向にあるものの、リコール対象製品での事故を除くと、毎年ほぼ横ばいで事故発生件数が推移しています。

被害者の年代が判明したものについて、年代別の事故発生件数を見ると10歳代の事故が最も多くなっています。

(画像はNITEより)

また、前輪に袋等を巻き込んで前輪がロックして転倒する事故も多く発生しています。

前輪がロックして転倒した事故の例を見てみます。

事故発生年月 2022 年 11 月(京都府、10 歳代・男性、重傷)
【事故の内容】
自転車で走行中、前輪がロックし、転倒、右肘を負傷した。
【事故の原因】
事故発生時の詳細な状況が不明のため事故原因の特定には至らなかったが、自転車の前ホークが変形し、内側に擦り傷が認められ、前輪スポークの1本が破断していたことから、走行中に前輪へ袋や傘等が巻き込まれた可能性が考えられる。

(画像はNITEより)

事故の多い「ハンドルがロックした」はほとんどがリコール対象製品による事故となっています。

(画像はNITEより)

■NITEが呼びかける5つの注意点

NITEが発表している5つの注意点をまとめます。

・ハンドルや手首に荷物をぶら下げない
 荷物の巻き込みによる前輪ロックの危険性があるため。

・ブレーキの効きを乗車前に確認
 制動不良による転倒・衝突事故を防ぐため。

・チェーンのたるみや錆びを確認
 異音や切断の原因になりうるため。

・車輪やハンドル、ペダルの緩み確認
 固定が不十分なまま走行すると脱落や転倒の恐れがある。

・リコール情報を必ず確認する
 NITEでは「SAFE-Lite」検索サービスを提供しており、過去のリコール情報を誰でも調べることができる。

NITEでは、巻き込み事故を再現した動画を公開しています。

NITEでは、製品のリコール情報や点検リストの確認を促すとともに、事故を未然に防ぐ「意識と習慣」の重要性を訴えています。

※情報は掲載時点のものです

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