日本人がよく飲むお茶1位は緑茶。オレンジページがお茶に関するアンケート調査を実施。

投稿日:2015/09/17 12:45 更新日:

株式会社オレンジページが運営するリサーチ・コミュニテイ「オレンジページくらし予報」は、同コミュニティのモニター会員を対象に「お茶」に関する調査を実施し、調査結果を発表した。

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【なんだかんだでいちばんよく飲むのは「緑茶」】
紅茶、中国茶、ハーブティーなどさまざまなバリエーションに彩られる日本人のお茶の時間。
選択肢の増えた今、世間ではどんなお茶をどのように飲んでいるのだろうか、という疑問をベースとして同調査は始まった。

まず最初の「あなたがいちばんよく飲むお茶は何か」という問いには「緑茶」が1位の39.8%。続いて2位「麦茶」31.1%、3位「紅茶」9.7%、4位「ウーロン茶などの中国茶」7.4%、5位「雑穀茶・ブレンド茶」5.5%となり、日本人はお茶、なかでも緑茶が好きだということが数字で現れた結果となった。

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しかし、急須の所持率76.5%は多いのか少ないのかは、結果を見る世代によっても感想が異なるところだが、「日本人がいちばんよく飲むのは緑茶」ということは変わらずとも、その緑茶の用意の仕方や飲み方には明らかな変化が見られた。
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【茶葉からいれる人は63.4%、ペットボトルで飲む人は37.0%】
ペットボトルの緑茶は「お弁当などさまざまなシーンで好きな“緑茶”を楽しむ手段」として完全に定着。缶入りや粉末、ティーバッグなど他を圧倒的に上回る利用率となっている。
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また、「ペットボトル入りのお茶」のなかで「いちばんよく飲んでいるものは」という質問には、やはり「緑茶」が49.4%と約半数を占めて1位となった。

さらに「どんなときに飲むか」という問いには82.5%の人が「外でのどが渇いたとき」と答えたが、2位は「家で飲むとき」30.2%。その数に開きがあるとはいえ「家でペットボトルの緑茶を飲む」という行為には、ほとんど違和感がなくなっていることがうかがえる。

【ご飯と緑茶が生み出す「おいしさ」、祖父母からひ孫まで通じる郷愁】
ゆっくり家族や来客との時間を楽しみたいときには茶葉から急須でいれ、外ではペットボトルでと、シーンによって好きな緑茶を楽しむ日本人。特に「ご飯には緑茶」というのはまさになくてはならないの組み合わせのようで、「緑茶に合う料理は何か」という問いに寄せられた声でも圧倒的に多かったのは和食、中でもお寿司であった。

お茶がもたらす心理的効果を表すものとして「お寿司やさんで温かい緑茶が出てくると幸せな気分になる」(50代・専業主婦/原文まま)という声も寄せられた。これは、あらゆる世代に共通する「味・風味×経年の実体験」とでも表現できる民族の食文化の方程式に、とりもなおさず「和食・ごはん・緑茶」の組み合わせがぴたりと合い、そこから「幸福感」「郷愁」が生まれるからと推察できるという。

「母が毎日緑茶を飲ませてくれたおかげで病気知らずで元気な子どもも3人産めました。公園で子どもがおにぎりを食べながらジュースを飲んでいたとき、知らないおばあさんが“ご飯にはお茶が合うんだけどねえ”と言っていたのを思い出します」(30代・専業主婦/原文まま)、「緑茶を飲むと安心する。日本人だなあとほっとする。染み渡る」(30代・パート/原文まま)、などの回答から浮かんでくるのは世代を超えて受け継ぎ、伝えられる緑茶のおいしさである。

その「緑茶を飲みながらご飯を食べるとおいしい」のはなぜか。その相性のよさが科学的に証明された研究結果がある。
味覚分析サービスを提供するAISSY株式会社(東京都・港区)が、味覚センサーを用いて食の組み合わせの相性度について定量データ分析をしたところ、ご飯(コシヒカリ)と緑茶の相性度が平均で90%以上と高い数値を示した。

分析したAISSY株式会社の代表取締役で味博士こと鈴木隆一氏は、以下のように述べている。
「食べ合わせでおいしさを感じる要素として、“コントラスト”と“バランス”という概念があります。緑茶とご飯の場合は、緑茶の苦味とご飯の甘味のコントラストと、またそれぞれの味の強さのバランスが重要なのです。分析したなかでも伊藤園の“お~いお茶”の場合は、 “ほどよい苦味”と“旨味”がご飯の“甘み”を引き立て、またそのバランスも絶妙なのです。結果として96.1%と非常に高い相性度になっています。」(原文まま)

上記で鈴木氏が触れた、世界で初めて1985年に缶入り緑茶、1990年にペットボトルの緑茶を発売し、“お茶離れ”に歯止めをかけた株式会社伊藤園(東京都・渋谷区)のように、さまざまなシーンでもっとお茶のおいしさを楽しめるよう、容器や大きさ、味わいの研究を深め、お茶文化の更なる充実に努めている企業もある。
緑茶のおいしさは、茶葉の生産者はもとより、こうした企業の努力や個人の思い出によって保たれ、受け継がれ、今や世界的に広がっていこうとしている。

【アンケート概要】
●調査対象:オレンジページくらし予報モニター会員・女性(有効回答数) 981人
●調査方法:インターネット調査 
●調査期間:2015年7月29日〜8月2日

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